ホテルの部屋の予約をするときに「スーペリアルーム」「モデレートルーム」「コンフォートルーム」「スタンダードルーム」といったような表現が使われることがあります。こうした名称は宿泊する客室のグレードを表しています。
スイートルームなどがすごく豪華な部屋という事はよくわかりますが、冒頭で紹介したような「スーペリア」「モデレート」「コンフォート」などはあまりピンとこないことがあると思います。
ただ、これらの一体どういう部屋のタイプという意味があり、どのようなランク分けがされているのでしょうか?
ホテルのルームグレードとそれぞれの特徴・意味
ごく一般的な基準で言えば下記のようなランクがついているいことが多いです。
- スイートルーム
- ジュニア・スイートルーム(セミスイート)
- デラックスルーム
- スーペリアルーム
- モデレートルーム・コンフォートルーム
- スタンダードルーム
- エコノミールーム
もちろん、すべてのホテルで上記のようなグレードが用意されているわけではありませんが、同じホテルでデラックスルームとモデレートルームがあれば、一般的にはデラックスルームの方が部屋のグレードとしては上といった認識を持ってもらえるかと思います。
ちなみにグレードの差による違いは、客室の面積の違い、調度品の違い、フロア(階層)の違い、アメニティの違いなどが大きいですね。
スイートルームとは
ホテルの部屋のグレードの中では最上位。寝室、リビング、応接室が用意されている客室。ちなみにSweet(甘い)ではなくSuite(一そろい)という意味。よく勘違いされている気がします。
ジュニア・スイートルームとは
ジュニア・スイートルーム(Junior Suite)は小型のスイートルーム。寝室とリビングが完全には分離されていないような構造。セミスイートと呼ばれることもあります。
デラックスルームとは
デラックスルーム(Deluxe Room)は豪華な部屋という意味になります。調度品や設備などが通常の部屋よりも優れている形になります。
スーペリアルームとは
英語で言えばsuperior(上質の、より優れた)という意味になります。一般的にそのホテルの標準的なお部屋よりスグレードの高い部屋という意味でつかわれることが多いようです。
モデレートルームとは
モデレート(Moderate)とは、「適度な」という意味になります。位置づけはホテルによって異なりますが、スタンダードルームよりも少し上、ないしは同等程度の部屋に付けられることが多い部屋のグレードです。
一般にスーペリアルームとモデレートルームと分けられている場合のグレードとしてはスーペリアルーム>モデレートルームであるケースが多いです。
コンフォートルームとは
コンフォート(Comfort)とは「快適な」という意味になります。こちらも位置づけはホテルによって異なります。スタンダードルームよりちょっと上という意味で使われることが多いです。
スタンダードルームとは
スタンダード(Standard)なので、「標準の」という意味になります。ホテルの最も規格化された一般的なお部屋という意味でつかわれることが多いです。
エコノミールームとは
エコノミー(Economy)は「経済的」という意味になります。お安い部屋という意味になります。そのホテルの一般的なホテルよりもちょっと条件が悪い部屋がある場合で価格差を付けるケースで使われることがあります。
部屋のグレードとは別にフロアのグレードが用意されているケースもある。スタンダードフロアとエグゼクティブフロア
ホテルによっては部屋のグレードの差だけではなくフロア自体のグレードに差があるケースもあります。一般のフロア(スタンダードフロア)に対して「エグゼクティブフロア」「クラブフロア」などと呼ばれることがあります。
この場合「エグゼクティブ・デラックスルーム」「スタンダード・デラックスルーム」というように差が設けられているケースがありますね。この時の差で最も大きいのは「クラブラウンジ」が使えるかどうか?という点が大きな差となっております。
お部屋のグレードはホテルによって運用は様々
あくまでも上記の基準は一般的な基準です。ランク付けしようとすると上記のようになると思います。
一方で、少しお高めのシティホテルなどではスタンダードルームがなく、スーペリアルームが事実上の最もお安い部屋であるというケースもあります。
「モデレート・スタンダードルーム」や「コンフォート・スーペリアルーム」というようにお部屋の名前が組み合わさっているようなケースもあります。厳密な定義がわけじゃないので、そのあたりはホテルが適当(?)に着けているだけな気もします。
また、名称が細かく分かれていたとしても、スタンダードルームとコンフォートルームの違いは、階層の違いだけだったり、眺望の差だけだったりすることもあります。
また、ホテルが独自のネーミングを用意しているケースもあります。あくまでも一例として参考にいただければと思います。
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