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陸マイラーとしてマイルを貯めるのに向いている人、向いていない人。

陸マイラー(おかまいらー)というのは、飛行機に搭乗することなく、クレジットカードの利用やポイントサイトのポイント交換などを通じてエアラインのマイレージを貯め、特典航空券を利用して無料で飛行機に乗ろうとする人のことです。空(飛行機に乗って)ではなく、陸でマイルをためるため「陸マイラー」と呼ばれます。

タダで飛行機に乗れるという特典に惹かれて、特に深い計画を立てずにマイルをため始める人もいますが、実際には目標のマイル数を貯めきれずに挫折した、あるいは貯めたけれど結局希望通りに使えなかったという声をよく耳にします。今回は、そんな陸マイラー活動で挫折してしまう人の特徴や、陸マイラーに向かない理由、そして現在の最新戦略について解説していきます。

そもそも飛行機に乗らないということはマイルを貯める必要もない

飛行機という乗り物は、本当に頻繁に利用する人と、ほとんど乗らない人に大きく分かれます。

特に日本の都市部にお住まいの方であれば、かなり広いエリアを新幹線がカバーしており、国土の広い米国などとは交通事情が異なります。

「タダなら飛行機に乗る」という意見もあるかもしれませんが、日常生活で飛行機にあまり乗らない人にとって、マイルを貯めることは実はそれほど大きなメリットをもたらさない場合があります。

「マイルを貯めれば無料で旅行に行けるのだから絶対にお得だ」と思われるかもしれませんが、マイルで交換する無料航空券(特典航空券)には、微細な使い勝手の悪さが存在します。

国内線で特典航空券を利用する場合

国内線でマイルを利用する場合、通常の普通運賃と比較すると1マイルあたりの価値はかなり高くなります。
一方で、ご自身の国内旅行において、普通運賃で航空券を購入する機会はどれくらいあるでしょうか。

飛行機によく乗るビジネスパーソンであれば、急な出張で普通運賃に近い価格で乗ることも多いでしょう。しかし、ほとんど飛行機に乗らない方というのは、前もって計画を立てた旅行がメインになるはずです。そのようなケースでは、たいてい航空会社が用意する早割などの事前割引型の航空券を利用できます。

また、個人手配ではなく、航空券とホテル代がセットになったパッケージツアーのほうが、旅行全体の総額としては安くなるケースも多々あります。

そのため、普段飛行機を利用しない方にとって、国内線特典航空券のメリットは想定しているよりも小さい可能性があります。

国際線(海外旅行)で特典航空券を利用する場合

国際線の場合は、1マイルあたりの価値が劇的に跳ね上がります。

例えば、日本からハワイへの往復エコノミークラスの場合、ANAではローシーズンで35,000マイル、レギュラーシーズンで40,000マイルが目安となります。ビジネスクラスやファーストクラスでの利用になれば、1マイルの価値はさらに高まるため、国際線向けにマイルを貯める魅力は非常に大きいといえます。しかし、ここにもいくつかの問題点があります。

特典航空券は人気の海外路線がすぐになくなる

日本発の特典航空券で最も人気が集中するのはハワイ路線です。
特典航空券として割り当てられる座席数は便ごとに限られています。特に、マイルの価値を最大限に引き出せるビジネスクラスのシートなどは競争率が極めて高く、予約開始日(ANAは搭乗日の355日前、JALは搭乗日の360日前)に即日完売となるのが通常となっています。

約1年後の海外旅行の予定をピンポイントで、かつ自由に決められる環境にある方は、決して多くはないでしょう。

特典航空券は初めての海外旅行には不親切

海外旅行の経験が豊富な方であれば問題ありませんが、そうでない方にとって特典航空券を利用した手配は不親切に感じるかもしれません。
特典航空券で用意できるのは、あくまで飛行機の座席のみです。

現地のホテル手配、空港からホテルまでの移動手段などは、すべて自分自身で計画し手配する必要があります。語学力や旅の経験値が豊富な方なら自由度の高い旅を楽しめますが、初めての海外旅行という方にはハードルが高くなります。最初は添乗員や現地サポートがついたツアー商品のほうが、安心して旅行できるはずです。

マイルには有効期限がある

国内航空会社のマイルには有効期限が設定されています。
ANAの有効期限は36ヶ月(3年)です。一方、JALは2025年以降、有効期限が60ヶ月(5年)に延長されました。

ANAの3年という期間は、長いようで非常に短いです。例えば、家族4人でハワイへ行く場合、エコノミークラスであっても合計14万マイル以上が必要となります。これを3年間で貯め切るのは、ポイント交換などをフル活用してもかなりハードルの高いミッションです。JALの5年であれば期限に余裕は生まれますが、それでも継続的かつ計画的なマイルの獲得が求められます。

陸マイラー活動に挫折する人も多い

陸マイラーとしてマイルを稼ぐ方法には、以下のようなものがあります。

  • マイル還元率の高いクレジットカードで日常のお買い物をする
  • ポイントサイト(モッピーやハピタスなど)を活用してポイントを稼ぎ、マイルに交換する

これらの方法が基本となりますが、日々の買い物やサービス利用を細かく管理する作業が多くなりがちです。
2026年現在は、ポイントサイトの各種交換ルートが発展しており、ブログ運営などの広告収入がなくても、一般の利用者が大量のマイルを獲得することは十分に現実的となっています。私も紹介などを除き、年数万マイル相当はポイントサイト経由で貯めています。

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しかし、そうした細々とした作業の継続と、予約ができるかどうかわからないという不確実な目標によって、途中で挫折してしまう方が多いのが現実です。

ポイント移行ルートの突然の改悪リスク

陸マイラーを挫折させるもうひとつの大きな要因が、ポイントサイトからマイルへの「交換ルートの改悪」です。

現在、ANAマイルへの移行にはnimocaルート(交換率約70%)や、各種ポイントサイトからの直接交換(交換率33%など)が活用されています。しかし、過去の陸マイラーの歴史を振り返ると、高レートで交換できるルートがある日突然封鎖されたり、交換率が大幅に引き下げられる事態が頻繁に発生しています。
数年がかりで積み上げてきた戦略やポイントが、制度変更によって突然無効化されてしまうリスクがある点は、あらかじめ十分に理解しておく必要があります。

挫折を防ぐ最新の陸マイラー戦略

マイル集めを負担に感じて挫折しないために、現在ではより労力をかけずに自動化できる手法を取り入れることが重要です。

  • 決済用途に合わせたクレジットカードの2枚持ちによるマイルの自動積算
  • ふるさと納税の寄付をポイントサイト経由で行い、大量ポイントをマイル化
  • JAL Walletの決済活用や、歩数連動アプリによる健康的なマイル獲得

無理をしてポイントサイトの案件を探すのではなく、このような日常生活の延長で自然とマイルが貯まる仕組みを構築することが、挫折せずに長く続けるための秘訣です。

ANAとJAL、どちらでマイルを貯めるべきか?

これから陸マイラーを始める場合、ANAとJALのどちらをメインにするかも極めて重要な選択となります。

ANAマイルのメリットと特徴

ポイントサイトからの移行ルートが豊富に用意されており、nimocaルートなどを経由すれば約70%という非常に高い交換率でマイルを生み出すことができます。マイルの貯まりやすさという点では圧倒的にANAが有利です。ただし、有効期限が3年と短いため、ハイペースで貯める行動力が必要です。

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JALマイルのメリットと特徴

2025年に有効期限が5年間(60ヶ月)に延長されたことが最大の強みです。ポイントサイトからの交換率はANAに劣る傾向がありますが、期限切れによってマイルを失うリスクが激減するため、自分のペースでじっくりと貯めたい方にはJALが最適です。

とはいえ、時々は増量交換キャンペーンもあるのでうまく活用しましょう。

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貯めるスピードと効率を重視するならANA、期間の余裕と確実性を重視するならJALという選び方が推奨されます。

まとめ

ここまで解説してきたとおり、マイルを貯めて無料航空券を獲得する陸マイラーの道のりには、予約の取りづらさや有効期限、ルート改悪といったさまざまなハードルが存在します。「マイルはお得そうだから」という漠然とした理由だけでため始めるのは、あまりお勧めできません。

基本的には、仕事や旅行などでそれなりに飛行機に乗る機会がある人こそが、マイルを貯めるのに最も向いていると考えます。

あるいは、最新のポイ活やクレジットカード戦略を無理なく生活に組み込み、数年先を見据えて目標のマイル数を着実に積み上げることができる人であれば、無料での海外旅行という大きなリターンを手にすることができるでしょう。

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とらべるお
旅行が好きなFPです。そんな旅行をお得に楽しむための情報をまとめていきます。自分が知りたいことを調べたアウトプット! 備忘録的な要素もあるので、粗削りな部分もあるかと思いますが、皆さんのトラベルに役立てば何よりです。
とらべるおが考えるお得に旅行をするコツ

私、とらべるお(@TravelersHack)が、お得に旅行をするために私が活用していることをまとめています。個人的に大切にしているのが「ポイント」の上手な活用です。ポイントというとオマケというイメージが強いかもしれませんが、うまく利用するとその価値を2倍、3倍と高めることができたりします。

お得に貯める×お得に使う

この掛け合わせが大切ですね。

ポイントサイトで旅行資金を貯める、旅行で貯める

ポイントサイトを使って、ポイ活でホテルポイントやマイルに交換して旅行でなるべくお金を使わないで済むようにします。また、旅行するときは、楽天トラベルやじゃらんネットなどもポイントサイト経由にすることでポイントを貯めます。

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ポイントを上手に交換して旅行をお得にする

代表的なのは「マイル交換」でしょうね。クレジットカードや各種キャンペーンなどでポイントをためて、そのポイントを交換して、効率的に旅行します。同じ1ポイントでも交換ルートを工夫するだけで確実に得ができます。

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ちなみに「マイラーに向いていない人」というのもいます。自分の旅行スタンスを考えてみることも大切です。他にもホテル系のポイントもお得だったりします。

お得な旅行サービスを活用する

この他、旅行やホテル宿泊をお得にするWEBサービスや会員プログラムを活用するのも手ですね。ポイントに近いところだとHafHのようなコイン(ポイント)を積み立てて宿泊に使えるというサービスもあります。

旅のサブスクHafHを実際に使ったメリット、デメリット 家族旅行や子連れも使える?旅のサブスクを謳うHafHというオンライン旅行サービスをご存じでしょうか?HafH(ハフ)は月額制の有料サービスです。毎月の定額料金で国...

上手くコインを貯めていけば旅行をお得にすることができるはずです。キャンペーンを活用するのもいいですね。