ホテルのベストレート保証とは?申請の攻略法と失敗しない比較ポイント

ホテルなどが実施するベストレート保証(最低価格保証)というのは一般的に、公式サイトでの予約がもっともお得な価格であるということを表明するものです。
楽天トラベルやエクスペディア、Booking.comといった予約サイトを使うのではなく、ホテルのサイトから直接予約が一番お得だよ!という意味になります。
ただし、実際には必ずしもそのとおりではないというのが現実です。
最低価格保証以下で予約できるケースもある
ホテルの空室(在庫)は旅行代理店などに卸されています。当然価格についてはホテル側との間である程度の取り決めがあるはずです。
ところが、何らかの事情により代理店側がバーゲン価格で売り出すこともあります。そうしたケースでは最低価格保証以下の価格で宿泊できる場合もあります。
また、たとえば楽天トラベルの場合には、宿泊でポイント(楽天ポイント)が付与されます。たとえば、楽天のセールイベントである「スーパーセール」などの開催中はポイント付与率が大きくアップすることもあります。
こうした「ポイント分」は価格に含まれていません。このほかにも予約サイトが配布している「クーポン」などがある場合、その値引き分も含まれていません。
そんな感じで、必ずしも最低価格保証が広義に守られているわけではないのです。
ベストレート保証の比較対象外となるケース
以下のようなプランは、公式サイトとの比較対象として認められない(除外される)ケースが多いため注意が必要です。
- 旅行サイトなどの独自のセールプラン
- ポイントや金券等が多めに付与される特典付きプラン(楽天トラベル等のポイント付与・クーポン適用後の価格など)
- 交通機関や食事などがセットになったパッケージ料金
ベストレート保証と、保証申請
ベストレート保証申請とは、ホテルが行っているベストレート保証、いわゆる公式サイトが一番安いという保証を適用してもらうための申請をすることができます。
たとえば、マリオットグループは、公式価格を下回る宿泊プランを見つけた場合には、その価格より25%も割引してくれるベストレート保証を実施しています。(※申請承認時に「25%割引」か「5,000 Marriott Bonvoyポイント付与」のいずれかを選択できます。高級ホテルなど宿泊価格によっては、ポイントを選択した方が価値が高くなるケースもあります)
うまく、公式価格よりも安いプランを見つけたら、公式サイト経由で申し込みをして、ベストレート保証を申請すると、最安値で宿泊することができます。
そんな感じなので、ベストレート保証をしているホテルは逆に、公式以下の価格を見つけることができれば大チャンスです。
主な外資系ホテルのベストレート保証内容(予約から24時間以内に申請)
- マリオット系:競合サイトの価格から25%オフ、または5,000ポイント付与
- IHG:低料金に価格マッチ + IHG One Rewardsポイント5倍(最大40,000ポイント)付与
- ヒルトン:競合サイトの価格から25%オフ
※IHGは過去に「2泊以上なら1泊無料」という特典を提供していましたが、2018年1月に制度が変更され、現在の価格マッチ+ポイント付与方式へと改定されています。
ちなみに、国内系のホテルは「同額にする」程度のサービスになっていることが多いので、この割引やポイント付与のテクニックが大きく使えるのは、あくまでも外資系のホテルということになりますね。
同一条件である必要があるので注意
ベストレート保証を申請する際は、公式サイトと競合サイトの条件が完全に一致している必要があります。
同一とみなされる主な7つの条件
- 公式サイトよりも安い価格であること
- 同一のホテル・同等の客室タイプ
- 同一の宿泊日
- 同一のサービス内容(朝食付き・朝食なし等の条件)
- 同一条件の宿泊(宿泊人数など)
- 同一の精算・支払方法(事前決済か現地決済か等)
- 予約から一定期間内(通常24時間以内)に申請すること
たとえば、以下のような場合は申請が通りません。
- 直接予約したお部屋:30,000円(キャンセル可)
- 比較サイトでの最安値:27,000円(キャンセル不可)
前者が「キャンセル可」のプランであって、後者の比較サイトが「キャンセル不可」というプランの場合、同一条件ではないのでベストレート保証申請が却下となります。また、「支払方法」の一致も見落としがちなので注意しましょう。
完全同一でなくてもベストレート保証申請が通るケースも過去にはありましたが、この辺りはホテル側の運用や担当者次第というところもあるはずです。
申請が通らない具体的な失敗パターン
とくに2024年から2025年にかけて、マリオットをはじめとする外資系ホテルではベストレート保証申請の審査が大幅に厳格化されており、細かな理由での非承認率が増加しています。よくある失敗パターンを把握しておきましょう。
よくある失敗・却下のパターン
- 価格差が小さすぎる:価格差が1米ドル未満の場合、自動的に却下されるケースがあります。
- 担当者の確認時に価格が変動している:申請時には安かったものの、ホテル側の担当者が確認したタイミングで競合サイトの価格が公式と同じかそれ以上に値上がりしていると却下されます。
- 細かい条件の不一致:キャンセル規定の時間差や、事前決済のタイミングのずれなど、以前なら通っていた細かな違いで非承認となることが増えています。
ベストレート保証申請を通すための攻略法
- あらかじめ安いプランを探しておく
- キャンセル可能なプランで予約しておく
あらかじめ安いプランを探しておく
その日にそのホテル宿泊することは決定しているという場合はその限りではありませんが、ベストレート保証申請は通常予約から1日以内にする必要がありますので、予約後に安いプランを探すというのは非効率です。
一番簡単なのはホテルの比較サイトを使うことです。
テレビCMをバンバンやってるトリバゴとか、トラベルコとかのサービスですね。ホテル名と泊まりたい日程で検索すれば一発です。
手間もかからないので、泊まりたいホテルが決まっている場合はベストレート保証を狙うというのも一つの手だと思います。
キャンセル可能なプランで予約しておく
ベストレート保証申請は、必ず成功するわけではありません。時には理不尽とも思える理由でダメなケースもあります。
そのため、ベストレート保証が成功することが前提であれば、予約自体をキャンセル可能なプランにしておくことが重要です。これなら、申請が失敗した場合はホテルの予約自体をキャンセルすればよいだけだからです。
【重要】ヒルトンにおけるキャンセル規定の注意点
ヒルトンのプライス・マッチ保証(ベストレート保証)を申請すると、承認された場合にキャンセル料が発生するポリシーが適用されることがあります。「とりあえずキャンセル可能なプランで予約して申請する」という手法をとる場合、承認後にはキャンセル不可・変更不可となるリスクがある点に十分注意してください。
以上、ホテルのベストレート保証と保証申請についてまとめてみました。参考になれば幸いです。
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