九州新幹線の「みずほ」「さくら」「つばめ」は、それぞれ異なる特徴を持つ列車種別として知られています。しかし、これらの列車で使用される車両の違いについては、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。本記事では、特に800系車両に焦点を当て、「みずほ」「さくら」「つばめ」の車両の違いや特徴について詳しく解説します。
800系車両の基本情報
800系は九州新幹線専用の車両で、2004年にデビューしました。6両編成で、車体の全長は154.7m、最高運転速度は260km/hです。車体は軽量かつ強度のあるアルミニウム合金製で作られており、効率的な運行を可能にしています。
- 編成：6両編成
- 全長：154.7m
- 最高速度：260km/h
- 車体材質：アルミニウム合金
列車種別による違い
「みずほ」「さくら」「つばめ」は、列車種別の愛称であり、800系車両自体に大きな違いはありませんが、使用される列車種別により運行範囲や停車駅が異なります。
- みずほ
- 最速達列車であり、主にN700系車両が使用されます。800系は使用されません。
- 停車駅が少なく、所要時間が最短になるよう設計されています。
- さくら
- 準速達列車で、九州新幹線区間のみを運行するものと山陽新幹線に乗り入れるものがあります。
- 800系とN700系の両方が使用され、停車駅の数は「みずほ」と「つばめ」の中間に位置します。
- つばめ
- 各駅停車の列車で、主に800系車両が使用されます。
- 九州新幹線内の各駅に停車し、地域の利便性を重視した運行です。
ちなみに、「みずほ」と「さくら」を利用する場合は指定席の方が座席が2×2で広々としています。予約をするときは指定席がおすすめです。自由席は2×3になります（N800）。
800系車両の特徴
- 座席配置：全車両が「2列シート＆2列シート」の配置で、ゆったりとしたスペースを確保しています。
- グリーン車：800系にはグリーン車が連結されていません。
- 内装デザイン：日本の「和」をテーマにしたデザインで、座席には木材が使われ、クッションには西陣織が施されています。洗面所には八代特産のい草を使った縄のれんが設置されています。
- 自動販売機：4号車に設置されています。
- 全席禁煙：全ての車両が禁煙車となっており、快適な旅を提供します。
- 外観：真っ白な車体に赤い細帯が巻かれており、先頭車はカイコをイメージした独特な形状です。
- 800系は6両全ての車両にモーターを搭載しており、急勾配にも対応できる設計です。
800系とN700系の主な違い
| 項目 | 800系 | N700系 |
|---|---|---|
| 編成 | 6両編成 | 8両編成 |
| グリーン車 | なし | 6号車の半分がグリーン車 |
| デザイン | 和風デザイン、木材や西陣織を使用 | モダンなデザイン |
| 使用路線 | 九州新幹線内、「つばめ」や一部の「さくら」で使用 | 山陽・九州新幹線直通、「みずほ」「さくら」で使用 |
| 製造年 | 2004年にデビュー | より新しい |
| コンセント | 最前列・最後列のみ | グリーン車全席と普通車窓側席 |
| 自動販売機 | 4号車 | 3・7号車 |
| 性能 | 最高速度260km/h | 最高速度260km/h（山陽新幹線高速走行対応） |
まとめ
800系とN700系は、それぞれ異なる特徴を持ちながら、九州新幹線の「みずほ」「さくら」「つばめ」で活躍しています。800系は日本の伝統美を取り入れたデザインと地域に根ざした運行が魅力です。
一方でN700系は高速性と快適性を兼ね備えた直通列車として重要な役割を果たしています。
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