交通系ICカード

交通系ICカード10種類を徹底比較!相互利用や使い分けのコツを紹介

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交通系ICカードはSuicaやPASMO、ICOCA、nimoca、manacaといった電車やバスの乗車券として利用することができるカードです。電子マネーと同じようにタッチ式の決済が可能で、あらかじめチャージしてあるSF残高の範囲内で電車やバスに乗車できます。
また、交通系ICカードの残高を利用してお買い物をすることもできます。

2013年には全国の交通系ICカードの中でも10種類は全国相互利用サービスとしてお互いに利用できるようになっています。電車やバスに乗るときに便利な交通系ICカードの特徴や使い方、選び方などを紹介していきます。

 交通系ICカードの仕組み

電子マネーと同じようにチャージしている範囲内で電車やバスに乗車することができます。

関東にお住いの方は「Suica」や「PASMO」が交通系ICカードと呼ばれるものです。他にもいろいろな地域ごとに地域の公共交通機関が交通系ICカードが発行されています。

  • Suica(JR東)
  • PASMO(東京メトロ)
  • Kitaca(JR北海道)
  • TOICA(JR東海)
  • manaca(名鉄)
  • ICOCA(JR西日本)
  • PiTaPa(関西私鉄)
  • SUGOCA(JR九州)
  • nimoca(西日本鉄道)
  • はやかけん(福岡市地下鉄)

となっています。この10種類が相互利用に対応しており、別の地域でも利用できます。たておば、Suicaを持っていれば、福岡で西日本鉄道(西鉄)のバスや電車にSuicaで乗車することができるわけです。

どの交通系ICカードを持つのがお得なの?

基本的には相互利用できるとは言え、自分が一番利用する公共交通機関が発行するICカードを利用するのがお得です。

たとえば、SUGOCA(JR九州)を使ってJR九州の電車に乗車するとJQポイントが貯まりますが、Suica(JR東)を使ってJR九州の電車に乗車してもポイントは付与されません。

乗車等で貯まる交通系ICカードのポイント

以下は各交通系ICカードを発行する鉄道会社で乗車することで貯まるポイントです。

交通系ICのポイント ポイントの特徴や種類
Suica
(JREポイント)
2019年10月よりJREポイントが貯まる
PASMO ・メトポ(東京メトロ)
・ToKoPO(東京都交通局)
・乗ってタッチTOKYO POINT(東急・バス)
・小田急乗車ポイント(小田急電鉄)
上記のように、同じPASMOでも鉄道会社ごとに貯まるポイントが異なります。よく利用する鉄道会社が発行するPASMOを使うようにしましょう。
Kitaca ポイントなし
TOICA ポイントなし
manaca
(マナカマイレージポイント)
市バスや地下鉄などの乗車に使用した月間利用金額に応じてマナカマイレージが貯まります。
ICOCA
(ICOCAポイント)
利用回数が多い方や京阪神地区の一部で時間帯別にポイントが貯まります。
PiTaPa ・STACIA PiTaPa乗車ポイント
・OSAKA PiTaPa乗車ポイント
上記の二種類があり、発行されるカードによって異なります。
SUGOCA
(JRキューポ)
JR九州の電車利用でポイントが貯まります。
nimoca
(nimocaポイント)
西日本鉄道(西鉄)の電車やバスの利用でポイントが貯まります。
はやかけん
(乗車ポイント)
福岡市営地下鉄の月間の乗車金額に応じてポイントが貯まります。

乗車に関するポイントはバカにできないポイント数が貯まるのでうまく活用していきましょう。

エリア的に重複する可能性がある交通系ICカード

以下の交通系ICカードは同じエリアで複数種類が発行されています。

  • SuicaとPASMO(首都圏)
  • TOICAとmanaca(中部圏)
  • ICOCAとPiTaPa(関西圏)
  • SUGOCAとnimocaとはやかけん(福岡・九州圏)

お住いの地域で複数の交通系ICカードが重複する場合は、ポイントが貯めやすい方を選ぶとよいでしょう。また、各交通系ICカードともに、乗車だけでなく、それぞれの地域の加盟店でのショッピングで利用するとポイントが貯まるような仕組みがある場合もあります。

エリア外でも活躍するSuica。モバイル決済可能なのはSuicaのみ

基本的にはお住いのエリアの交通系ICカードを利用するのがお得なのですが、例外的に便利に電車やバスに乗車したいという方にお勧めなのがSuicaです。

その理由はモバイルSuicaの存在ですね。ApplePayやGooglePayを始めとしたスマホで決済することができるのは現在のところSuicaだけです。

スマホ上でチャージしてカードも持ち歩かずに電車やバスに乗車できるという利便性は高いです。乗車ポイントについてはJR東以外では貯まることはありませんが、クレジットチャージをうまく活用すればポイント還元的にも得をすることができます。

PASMOはポイントの貯まり方が複雑

首都圏のもう一つの交通系ICカードのPASMOはポイント還元が少し複雑です。

クレジット一体型のPASMOであれば、それぞれのカードの発行会社によって異なる形でポイントが貯まります。

  • メトポ(東京メトロ)
  • ToKoPO(東京都交通局)
  • 乗ってタッチTOKYO POINT(東急・バス)
  • 小田急乗車ポイント(小田急電鉄)

と交通機関の種類ごとにポイントがわかれていて、それぞれの交通機関が発行しているクレジットカードならポイントが貯まります。

乗車する区間によって、貯めたいポイントによって考えるべきですね。また、小田急や東急などは商業施設のポイント還元もあるので

JR北海道のKitacaは乗車ポイントなし、商業施設との連携がキモ

Kitacaは乗車でポイントは貯まりません。

そのかわり提携しているクレジットカードによってイオン、JRタワースクエアなどとの連携特典があったりしますので、この辺りでどのカードを作るかを考えるべきですね。

TOICAとmanacaの比較!manacaの方がお得度高い

中部地区はJR東海のTOICAと名鉄や市バスなどのmanacaという二つの交通系ICカードがあります。同じエリアで重複していますが、JR東海以外の路線も利用する前提ならポイント還元があるmanacaの方に軍配が上がります。

  • ポイント還元があること
  • クレジットチャージやオートチャージが可能

新幹線をよく使うならTOICAの方が使い勝手はいいですけどね。

ICOCAとPiTaPaの比較。関西を出るか?出ないかで差

JR西日本のICOCAとスルッとKANSAI(関西私鉄)のPiTaPaの二つの交通系ICカードがあります。大きな違いはPiTaPaが交通系ICカードの中では珍しいポストペイ(後払い型)となっている点です。後払いであるため、クレジットカードとの連携が必須になりますが、事前チャージなどが不要になります。

どちらもポイント・割引サービスがありますが、割引サービスの内容自体はPiTaPaが上です。一方で、全国相互利用が可能とは言え、ポストペイ(後払い)という特徴があるため、ショッピングなどが不便です。
また、年に一度も使わない場合は管理料として1,000円+税が必要になります。

関西限定ならPiTaPaが有利、関西以外でも使うことがあるならICOCAのほうが有利といったところでしょうか。

SUGOCAとnimocaとはやかけんの比較、三つ巴の九州交通系ICカード

九州(≒福岡)は交通系ICカードが3種類もあります。福岡市営地下鉄は福岡市限定なので九州でみれば2つですけど、キャッシュレスシティ福岡はすごいですね。

  • SUGOCA(JR九州)
  • nimoca(西日本鉄道)
  • はやかけん(福岡市地下鉄)

九州といっても広いので、長崎や佐賀、大分などのエリアならSUGOCA(JR九州)一択になるでしょう。福岡の方は3つの交通系ICカードのどれにするかを比較検討する必要があります。

福岡県内の方であれば西鉄電車・バスと使い勝手がいいnimocaを利用する方が多いようです。

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