ANAカードはANA(全日空)のAMC(ANAマイレージクラブ)の会員証と一体となった、オフィシャルクレジットカードです。ANAのクレジットカードということで、ANAの利用に関する特典やカード利用でお得にマイルが貯まるといった特典があります。
ただ、ANAカードというクレジットカードはざっくり、10枚以上のカードがあります。そして、カードごとに特典や特徴が違います。そのため、どのANAカードを選ぶべきなのか?ということは非常に難しい問題となっています。
今回なそんなANAカードを初めて発行しようと思っているという人でも分かりやすく、自分にピッタリのお勧めのANAカードの選び方を紹介していきます。
Contents
ANAカードを保有する特典
まずはANAカード全般を保有するメリットを紹介していきます。ANAカードは基本的に年会費有料(2000円程度~)のクレジットカードとなっています。
そのため、メリットをあまり感じないというのであれば、あえてANAカードを取得しなくても良いかもしれません。
ただ、ANAのマイルを貯めたい、ANAの飛行機によく乗るというのであれば、かなりメリットがあります。マイルが貯まるクレジットカードというのはANAカード以外にもありますが、その他特典を考えるとメリットは大きいです。
- ショッピングで1%、特約店ならそれ以上のマイル還元がある
- 特典航空券やSUPERVALUE(お得運賃)での予約が一般会員よりも早くできる
- 搭乗によるボーナスマイル(10%、25%、50%)がある
- ANAカード更新時(1年ごと)にボーナスマイルが受け取れる
- ANAマイルをスカイコインに交換する際のボーナスがある
- ANAの機内販売やANA FESTA(空港内ショップ)で割引がある
- ANAの国内外ツアーで割引がある
- ANA系列のホテルで料金理割引(通常料金より)がある
ボーナスマイルは年間の搭乗回数や距離にもよりますが、年会費を上回る得が出k理う場合もありますし、ANA FESTAでの割引なども地味にうれしいです。
特典航空券やSUPUREVALUEといった割引運賃は早い者勝ちの競争的なところがありますので、早めに予約できるというのは地味にメリットがあります。
その一方で、ANAカードを作るのはいいんだけど、数が多すぎるという声をよく伺います。私もその通りだと思います……。
ANAカードは種類が多い、多すぎる
ANAカードはカードの数、種類が多いです。発行されているカードブランド(JCBやVISA,アメリカンエキスプレスなど)によって、ANAカードを発行している会社が違うので、その会社ごとに特徴が異なります。
また、カードのランクも多く、一般カード、ワイドカード、ワイドゴールド(ゴールド)、プラチナといったように分かれています(当然年会費もサービス内容、特典も違います)。
そのため、ANAマイルを貯めたい、ANAをよく使うからお得なクレジットカードが欲しいという方にとって、最初のどのANAカードを作るべきか?という問題は大変大きな問題となっているのです。
ANAカードのブランドによる違い
ANAカードは現在、主要5国際ブランド(JCB、VISA、MasterCard、AmericanExpress、Diners Club)のカードがあります。JCBやVISAの違いというのは基本的には「使える店(加盟店)の違い」くらいしかありません。
なので、本来であれば同じ加盟店ならJCBブランドで使おうがVISAブランドで使おうが差はありません。
ところが、ANAカードの場合、ブランドの違い=発行会社の違いとなっています。ANAカードは「ANAカード」という会社がカードを発行しているのではなく、ANAが委託する形でそれぞれの国際ブランドごとに委託されたカード会社がサービスを行っているのです。
- ANA JCB(株式会社ジェーシービー)
- ANA VISA(三井住友カード)
- ANA MasterCard(三井住友カード)
- ANA AmericanExpress(アメリカンエキスプレス)
- ANA DinersClub(三井住友信託銀行)
こんな感じです。ANA VISAとANA MasterCardだけが同じ会社ですが、後のブランドはそれぞれブランドごとに運用会社が異なります。
これで何が違うの?と思われるかもしれませんが、発行しているカード会社によって貯まるポイントの種類やボーナスポイントなどの扱いなどが違ってきます。年会費や年会費割引などの特典面にも差があります。
ANAカードはカードのグレードもある
カードの発行会社だけでなく、ANAカードはカードのグレードも多いです。
- 学生カード・年会費無料型
- 一般カード
- 交通系IC一体型カード
- ワイドカード
- ワイドゴールドカード(ゴールドカード)
- プレミアム
といったように、カードのグレードが複数展開されています。グレードが上がるほど、年会費も高額になりますが、付帯保険や特典なども充実してきます。
前述のブランドの種類×カードグレードを考えると30種類以上のANAカードが存在することになります。
あなたにオススメのANAカードの比較・選び方
では、実際に、あなたにぴったりのANAカードを選ぶのであればどのようにしたらよいのでしょうか?
- とにかく年会費を節約!最安ANAカード
- 交通系ICカードとの連携ANAカードはポイント交換がお得
- カード決済額が多い人、ANA便搭乗が多い人はゴールドカードもお得に
- プレミアム系はANAラウンジ利用権付き
とにかく年会費を節約!最安ANAカード
ANAカードやその特典は魅力的だけど、年会費は払いたくないという人向けのカードを紹介します。
筆頭はANA VISAカードです(MasterCardでもOK)。三井住友カードが発行するANA VISA(MasteCard)は年会費2000円(+税)となっていますが、マイペイすリボの設定をすれば年会費割引の優待があります。設定をして年1回以上の利用だけで年会費は975円(+税)となります。
ANA VISAカードはカード入会・更新で1000マイルもらえますので、マイル価値を考えると実質年会費無料になります。
年会費節約を志向する方にとってはANA VISAカードがおすすめです。
交通系ICカードとの連携ANAカードはポイント交換がお得
ANAカードは交通系ICカードと連携したカードがあります。
- PASMO一体型
- Suica一体型
- nimoca一体型
こうしたANAカードはポイント交換がお得だったりします。特にPASMO一体型(JCB)やnimoca一体型(三井住友カード)はポイント交換でANAマイルをお得に貯めることができます。
PASMO一体型(JCB) ANA To Me CARD PASMO JCB
ANA To Me CARD PASMO JCBはANAカードとPASMOが一体となったANA JCBカードです。大きな特徴は、PASMO(東京メトロ)のポイントである「メトロポイント」をANAマイルと交換できるようになる点です。
このポイント交換は「ソラチカルート」と呼ばれており、100円相当のポイントを90ANAマイルという超効率益なルートでマイル交換ができるとして、陸マイラー各位の中では必携されるポイント交換方法です。
nimoca一体型(VISA) ANA VISA nimoca カード
ユーザーは少し限られてしまいますが、ANA VISA nimocaカードもポイント交換ではお得です。nimocaポイント(100円相当)→70ANAマイルに交換できます。
nimocaポイントは福岡の西鉄(西日本鉄道)という私鉄のポイントです。こちらのポイントを貯めて(交換して)それをANAマイルに交換すれば、70%相当でポイント交換できます。
カード決済額が多い人、ANA便搭乗が多い人はゴールドカードもお得に
年間のクレジットカード決済が大きく、積極的にANAマイルを貯めたいという方。ANAの年間搭乗回数が多いという方は、年会費は高くなりますが、ANAカードのゴールドカードという選択肢もあります。
ANAカードゴールド(ワイドゴールド)の場合、年会費は14,000円(+税)となりますが、以下のような特典があります。
- ANAマイルへの交換手数料(10マイルコース)が無料(通常6,000円が無料)
- ANA便搭乗のフライトボーナスが25%にUP
- 年間利用額50万円以上、100万円以上、300万円以上でボーナス
- 入会・更新時に2000マイルのボーナスマイル
さらに、ANA VISAワイドゴールドの場合、マイペイすリボ特典、WEB明細特典を併用すれば年会費は10,500円(+税)にまで割引可能です。
ANAで特別扱いされるANAカードプレミアム……だけど
ANAカードの最上位に位置するANAカードプレミアム。世間一般ではプラチナカードと呼べるカードです。
- フライトボーナスが50%にUP
- お買い物でのマイル付与率がアップ
- ANA LOUNGEが使える(国内線)
といった特典があります。フライトボーナスは50%増加し、ブランドによって差はありますが、お買い物でのマイル還元率も高くなります。
また、大きな特徴としてANAラウンジ(国内線)が使えるというのも大きな特典ですね。ANAラウンジはプレミアムクラス利用者またはANA上級会員(プラチナ/SFC以上)でないと使えません。
それが使えるというのは大きなメリットです。一方で高額な年会費とそれらのベネフィットが釣り合うかは微妙な所かと思います。
- JCB:7万円+税 (1.3%還元)
- VISA:8万円+税 (1.5%還元)
- AMEX:15万円+税 (1.0%還元)
- Diners Club:15.5万円+税 (2.0%還元)
上記はANAカードプレミアム毎の年会費とマイル還元率です。年会費はちょっと高額すぎですね。
フライトボーナスの50%UP特典もありますが、それで得をするレベルであればANAのステイタス(上級会員)も狙えて来るはずです。フライトマイルボーナスも
- ブロンズ:40-55%UP
- プラチナ:90-105%UP
- ダイヤモンド:115-130%UP
となり、プラチナ以上ならANAカードプレミアムよりも還元率は多くなります。
そう考えるとANAカードプレミアムがマッチする人ってそんなにいらっしゃらないような気がしますね。
はじめてのANAカードならANA VISAか ANA To Me CARD PASMO JCBがおすすめ
色々ANAカードを紹介してきました。
これ以外にも特定の○○という場面ではこっちのANAカードの方がお得だよ!というケースもあります。ただ、あまりにも細かく書きすぎると、わけわからなくなってくると思いましたのでざっくりとしたところで比較しています。
一番最初のANAカードということであれば、ANA VISAカードまたは ANA To Me CARD PASMO JCBのどちらかがよいのではないかと思います。
>>ANA To Me CARD PASMO JCB公式ホームページ