ノーショウ(無断キャンセル)とは?ドタキャンとの違いや被害額、オーバーブッキング時の補償制度を解説

予約しているのにキャンセルの連絡もせずにあらわれないことを指します。当然ですが、ノーショウは関係者に大きな迷惑をかけることになります。また、ホテルへのノーショウの場合は、宿泊費の全額負担が基本となります。
ノーショウとは?ドタキャンとの違い
ノーショウとは、ホテルや飲食店、飛行機、鉄道など予約をして利用するというお店やサービスにおいて、予約はするけど来ない客ということになります。
ノーショウと混同されやすい言葉に「ドタキャン(土壇場キャンセル)」がありますが、最大の違いは「キャンセルの連絡があるかないか」です。
■ ドタキャンとノーショウの違い
- ドタキャン:前日や当日であっても、キャンセルの連絡がある状態
- ノーショウ:キャンセルの連絡を一切せずにあらわれない状態
お店側からすれば、事前に連絡があればその席や部屋を別のお客様に再解放できるため、この区別は実務上において非常に重要となります。
ノーショウによる被害額と業界の防止策
飛行機や鉄道などは基本的に予約時点(チケット購入時点)で料金徴収となっていることが多く、ノーショウによる負担はユーザー側になることがほとんどです。
一方でホテルや飲食店などでは、これまで事前予約段階で手付金などを入れることが難しかったため、ノーショウが大きな痛手となっていました。
経済産業省の調査によると、飲食店のノーショウによる推定被害額は年間約2,000億円にも達し、予約全体の約1%を占めるとされています。このように、ノーショウは深刻な社会問題化しています。
近年では、飲食店やホテル側の対策として、予約時にクレジットカード等で事前デポジット(手付金)を徴収する制度が普及しつつあります。
なお、ノーショウに対するキャンセル料100%請求については、消費者契約法第9条(平均的損害を超える違約金は無効)との関係で争点になることもあり、事前決済によるトラブル防止の取り組みが進んでいます。
ノーショウとオーバーブッキングの関係
ホテルや航空会社などは、これまでの統計的なデータなどから「一定数のノーショウ(no show)の客がいる」ということを想定しています。そのため、たとえば飛行機やホテルの予約などは、定員(座席数や客室)を超える予約を受け付けることがあります。この状態を「オーバーブッキング」と呼びます。
ただ、そうした読みは外れることもあり、ノーショウが想定よりも少なかった場合、当日の利用者数の方が座席数や客室よりも多くなってしまうことで、オーバーブッキングの問題が顕在化します。
オーバーブッキングで座席や部屋が不足した場合は、座席や客室のアップグレードなどによる変更のほか、飛行機の場合は別の便への振り替えを承諾してくれるボランティアを募集することもあります。こうした場合には、一定の補償金が支払われるのが通常です。
日本・海外のオーバーブッキング補償制度
オーバーブッキングは海外のホテルや航空会社だけで起こるものではなく、日本でも日常的に発生します。ボランティアとして別の便に振り替えた場合、以下のような制度で補償金が支払われます。
日本の「フレックストラベラー制度」
国土交通省が定める「フレックストラベラー制度」のもと、JALやANAなどの国内航空会社では、振り替えに協力した乗客に対して以下のような補償が行われます。
- 代替便が当日に出発する場合:現金1万円、または7,500マイル
- 代替便が翌日以降に出発する場合:現金2万円、または15,000マイル(宿泊費・交通費も航空会社が負担)
海外の「EU261規則」
海外航空会社を利用する場合、EU域内および英国発着便では「EU規則261/2004」というルールに基づき、オーバーブッキング時に手厚い補償が受けられます。この規則は日本人旅行者にも適用されます。
- オーバーブッキング時の補償:飛行距離等に応じて、€250〜€600の補償金
このように、オーバーブッキングによる振り替えに応じた場合は、相応の補償を受け取ることができます。ノーショウという言葉の意味とともに、飛行機を利用する際の権利として覚えておくと役立ちます。
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