ANAカードマイルブースト PLUSは入るべき?損益分岐点とメリット・デメリットを徹底解説【対象ANA JCBカード限定】
ANAカードマイルブースト PLUSは、ざっくり言うと年会費13,980円を払って、対象ANA JCBカードの決済額とANA搭乗実績に応じて、最大20,000マイルを追加でもらう有料サービスです。
特にお得になるのは、対象のANA JCBゴールド以上をすでに持っていて、年間300万円前後をそのカードで決済し、期間中にANA便へ1回以上乗る人です。
逆に、年間利用額が100万円台前半以下の人、ANA便に乗る予定がない人、VISA/Mastercard/AMEX/DinersのANAカード利用者、電子マネー・対象外決済が多い人には、年会費負けしやすいサービスと言えます。
ANAカードマイルブースト PLUS サービスの基本内容
マイルブースト PLUSは、ANAカード加入者向けの課金型サービスで、ANAカード決済額と初回搭乗に応じて年間最大20,000マイルが貯まります。公式ページでは「ANAカード利用によるボーナスマイル」「年間利用額に応じたボーナスマイル」「初回搭乗ボーナスマイル」の3本立てとされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年会費 | 13,980円(税込) |
| 最大獲得マイル | 年間20,000マイル |
| 自動更新 | なし。1年間で終了 |
| 対象ブランド | ANA JCBのみ |
| 対象カード |
|
| 家族カード利用分 | 本会員利用分に合算 |
| 法人カード | 対象外 |
年会費は13,980円(税込)で、支払い後のサービス期間は1年間です。途中解約やANAカード・AMC退会があっても、原則として年会費は返金されません。サービスは自動更新されず、1年で終了します。
もらえるマイルの内訳
1. カード利用額に対して+0.5%分のボーナスマイル
通常のカード会社ポイントとは別に、対象ANA JCBカードの利用額に対して+0.5%分のボーナスマイルが積算されます。上限は15,000マイルなので、対象決済額は年間300万円までです。
計算式はシンプルです。
| 年間対象決済額 | +0.5%分の追加マイル |
|---|---|
| 50万円 | 2,500マイル |
| 100万円 | 5,000マイル |
| 150万円 | 7,500マイル |
| 200万円 | 10,000マイル |
| 250万円 | 12,500マイル |
| 300万円 | 15,000マイル |
300万円を超えた部分には、この+0.5%分の上乗せはありません。
2. 年間利用額ボーナス
年間の対象利用額が200万円以上になると追加ボーナスがあります。200万円以上300万円未満で2,000マイル、300万円以上で3,000マイルです。
| 年間対象決済額 | 年間利用額ボーナス |
|---|---|
| 200万円未満 | 0マイル |
| 200万円以上300万円未満 | 2,000マイル |
| 300万円以上 | 3,000マイル |
ここが重要で、200万円を超えた瞬間に2,000マイルが乗るため、損益分岐は200万円付近で大きく改善します。
3. 初回搭乗ボーナス
サービス提供期間中に対象のANAグループ運航便などへ初回搭乗すると、1回限り2,000マイルが積算されます。国内線はANA・ANAウイングスおよびANA便名の対象コードシェア便、国際線は公式FAQ上でANA運航便が対象と案内されています。
注意点:AirJapan便の扱い
エアージャパン(NQ便名)は現在対象外とされていますが、公式案内にて「※NQ便名は対象外(修正予定)」と記載されており、将来的に対象へ変更される可能性が示唆されています。利用時は事前に最新の規約をご確認ください。
損益分岐:年間いくら使えば得か
年会費13,980円に対して、追加でもらえるマイル数から「1マイルあたりの購入単価」を出すと判断しやすいです。
| 年間対象決済額 | 初回搭乗なし | 1マイル単価 | 初回搭乗あり | 1マイル単価 |
|---|---|---|---|---|
| 50万円 | 2,500マイル | 5.59円 | 4,500マイル | 3.11円 |
| 100万円 | 5,000マイル | 2.80円 | 7,000マイル | 2.00円 |
| 150万円 | 7,500マイル | 1.86円 | 9,500マイル | 1.47円 |
| 200万円 | 12,000マイル | 1.17円 | 14,000マイル | 1.00円 |
| 250万円 | 14,500マイル | 0.96円 | 16,500マイル | 0.85円 |
| 300万円 | 18,000マイル | 0.78円 | 20,000マイル | 0.70円 |
| 400万円 | 18,000マイル | 0.78円 | 20,000マイル | 0.70円 |
最も効率が良いのは、年間300万円利用+期間中ANA搭乗ありのケースです。この場合、13,980円で20,000マイルを買う形になり、1マイル単価は約0.70円です。
ANA SKY コインに交換する場合、1マイルから交換可能で、10,000マイル以上は会員ステイタスやANAカード種別に応じて交換率が変動します。ANAゴールドカードやANAカード プレミアム等、プレミアムメンバーなどの条件を満たせば、50,000マイル以上の交換で最大1.7倍の交換率となります。
そのため、マイルをANA SKY コイン化して1マイル1円以上で使える人なら、200万円+初回搭乗ありの時点でほぼ年会費と釣り合います。特典航空券に使える人なら、価値はさらに上振れしやすいです。
ANAカードマイルブースト PLUSを活用するべき人
1. 年間300万円を対象ANA JCBカードに寄せられる人
最もおすすめです。年間300万円決済すれば、カード利用分15,000マイル、年間利用額ボーナス3,000マイル、初回搭乗2,000マイルで最大20,000マイルに届きます。公式にも最大20,000マイルが上限と定められています。
この場合、追加マイルの取得単価は約0.70円。ANAマイルを特典航空券や高倍率のANA SKY コイン交換で使える人なら、かなり堅いです。
2. 年間200万円以上使い、ANA便に1回以上乗る人
年間200万円+初回搭乗ありなら、10,000マイル+2,000マイル+2,000マイルで合計14,000マイル。年会費13,980円に対して、ほぼ1マイル1円で買う計算です。
ANAマイルを「最低でも1マイル1円以上」で使える人なら、ここが実質的な最低ラインです。
3. ANA JCBワイドゴールド/ソラチカゴールドをメインカード化している人
ANA JCBカードは通常、1,000円(税込)ごとに5ポイントのJ-POINTが貯まり、1ポイント=2マイル等でANAマイルへ移行できます(1,000円で10マイル相当。※ボーナスポイントは1ポイント=0.6マイル移行となります)。
つまり、通常のカード利用マイルにマイルブースト PLUSの+0.5%分が上乗せされる構造です。
ANA JCBワイドゴールドやソラチカゴールドをすでにメインカードにしている人にとっては、生活決済を移すだけで追加マイルが乗るため、相性が良いです。
4. 家族カード利用分も含めて200万〜300万円を狙える人
家族会員は申し込み対象外ですが、家族カードの利用分は本会員の利用分に合算されます。夫婦・家族で決済を集約できるなら、200万円・300万円のボーナスラインを超えやすくなります。
5. 特典航空券を取りに行く明確な目的がある人
ANA国内線特典航空券は片道6,000マイルから必要で、必要マイル数はシーズン・区間により変動します。
マイルブースト PLUSで最大20,000マイルを上乗せできれば、国内線特典航空券の原資としてはかなり実用的です。
知っておくべき重要ルールと注意点(見落としがちなポイント)
サービス活用の必須知識
- 複数枚カードの利用金額は合算不可
本人名義の対象ANA JCBカードを複数枚(例:ワイドゴールドとソラチカゴールド)持っている場合でも、利用金額の合算はされません。必ず1枚に決済を集中させる必要があります。 - カード紛失・切り替え時の失効リスク
カードの紛失や切り替え、再発行によりAMCお客様番号またはクレジットカード番号が変更になった場合、サービスの集計対象外となる規定があります。 - 払い戻し(返金)時の相殺ルール
カード利用を払い戻した場合、払い戻し金額が利用金額から相殺されます。ボーナスライン達成直後に返品などが発生すると、条件を下回る可能性があるため注意が必要です。 - ANA Mallでの利用について
ANA Mall経由での購入はマイルブーストPLUSのカード決済対象に含まれます。ただし、ANA Mall側のマイルアップキャンペーンなどとの重複適用(キャンペーンの二重取り)は対象外となります。
ボーナスマイルはいつ付与される?積算タイミングの詳細
ボーナスマイルの種類によって、マイルが積算されるタイミングが異なります。
- カード利用ボーナス・初回搭乗ボーナス
当月16日〜翌月15日の利用分が、当月から3か月後の中旬に積算されます。 - 年間利用額ボーナス
サービス提供期間終了後の翌年同月から3か月後の中旬(最大3カ月後)に一括で積算されます。
もったいない人
1. 年間100万円前後しか使わない人
年間100万円利用・初回搭乗ありでも7,000マイルです。年会費13,980円なので、1マイル単価は約2.00円。ANAマイルをかなり高単価で使える人以外は厳しいです。
年間100万円未満なら、基本的には見送りでよいと思います。
2. ANA便に乗る予定がない人
初回搭乗ボーナス2,000マイルが取れないだけで、損益が悪化します。例えば年間200万円利用でも、搭乗なしなら12,000マイルで1マイル単価は約1.17円。悪くはありませんが、「確実に得」と言い切るにはやや弱くなります。
3. VISA/Mastercard/AMEX/DinersのANAカード利用者
対象はANA JCBブランドのみです。公式ページでも、VISA、Mastercard、ダイナース、アメリカン・エキスプレスは対象外と明記されています。
他ブランドのワイドゴールドなどを使っている人が、このサービスのためだけにANA JCBへ切り替える場合は、既存カードの還元率、キャンペーン、決済可否、国際ブランドの使い勝手まで含めて検討が必要です。
4. 対象外決済が多い人
電子マネー利用分、海外発行カード、年会費、各種手数料、キャッシングなどは対象外です。また、対象期間中に加盟店からカード会社へ決済データが届かなかった場合も対象外になります。
公共料金・税金・保険料・電子マネー・チャージ系などを多用する場合は、「自分の決済が本当に対象利用額に入るか」を確認しておかないと、想定よりボーナスマイルが少なくなる可能性があります。
5. 300万円を大きく超えて使う人
年間300万円を超えても、マイルブースト PLUSの上限は20,000マイルです。追加0.5%分の対象決済額も300万円までです。
つまり、300万円を超えた部分のマイルブースト効果はゼロです。300万円到達後は、他の高還元カード、入会キャンペーン、決済キャンペーンに振り分ける方が合理的なケースもあります。
6. マイルを失効させがちな人
マイルブースト PLUSで積算されるマイルは「マイル口座グループ1」と案内されており、規約上は付与日から36か月が有効期限です。
通常マイルは使い勝手が良い一方、3年以内に使えないなら価値は大きく落ちます。
申し込みタイミングの注意点
申込期間の確認は必須!
記事執筆時点(2026年5月19日)の情報として、第3期の申込期間が「2026年5月16日〜2026年6月15日」、サービス提供期間が「2026年6月16日〜2027年6月15日」と案内された経緯がありますが、公式ページ上で常に最新の対象期間が掲載されているとは限りません。申し込みを検討する際は、必ず公式ページにて現在の申込期間とサービス提供期間を再確認してください。
重要なのは、申し込んだ日から即日で対象期間が始まるわけではない点です。公式ページでも、申し込み完了からサービス適用開始まで最大1カ月程度空く場合があると説明されています。
したがって、サービス適用開始日以降の決済をいかに対象カードへ寄せるかが実務上のポイントになります。大きな決済を適用開始日以前にしてしまうと、対象期間外になる可能性があります。
実践的な活用戦略
最もきれいな使い方は、以下です。
| 目標 | 戦略 |
|---|---|
| 最低限ペイさせたい | 年間200万円+ANA搭乗1回を確保 |
| しっかり得したい | 年間250万円以上+ANA搭乗1回 |
| 最大化したい | 年間300万円+ANA搭乗1回 |
| それ以上使う | 300万円到達後は他カード・別キャンペーンも検討 |
特に、家族カード、公共料金、通信費、保険、日用品、ふるさと納税、旅行代金などを対象カードに集約できる人は、200万〜300万円を現実的に狙いやすいです。ただし、保険料やチャージ系などは対象外または扱いが分かれやすいため、MyJCBの利用明細で「一般購入分」として集計されるかを確認しながら進めるべきです。
判定表:使うべき人/見送るべき人
| タイプ | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| ANA JCBワイドゴールド保有、年間300万円利用、ANA搭乗あり | 強くおすすめ | 最大20,000マイル、1マイル約0.70円 |
| ANA JCBゴールド保有、年間200万円利用、ANA搭乗あり | おすすめ寄り | 14,000マイル、ほぼ年会費と釣り合う |
| 年間150万円利用、ANA搭乗あり | 条件付き | 1マイル約1.47円。特典航空券で高単価利用できる人向け |
| 年間100万円利用、ANA搭乗あり | 基本見送り | 1マイル約2円で割高 |
| 年間200万円利用、ANA搭乗なし | やや微妙 | 12,000マイル。マイル価値を高く見られる人なら可 |
| VISA/Mastercard/AMEX/DinersのANAカード | 対象外 | JCBブランド限定 |
| 電子マネー・チャージ・対象外決済中心 | 見送り寄り | 集計対象外になりやすい |
| ANAマイルを使い切れない人 | 見送り | 36カ月の有効期限リスク |
ANAカードマイルブースト PLUSの総評
ANAカードマイルブースト PLUSは、万人向けの「入れば得」サービスではありません。
ただし、ANA JCBゴールド以上をメインカードにできる人にとっては、かなり分かりやすい“有料マイル購入+決済ブースト”施策です。
加入の判断基準
- 年間300万円決済+ANA搭乗ありなら加入価値は高い。
- 年間200万円決済+ANA搭乗ありなら、ANAマイルを1マイル1円以上で使える人は加入候補。
- 年間150万円以下、またはANA搭乗なしなら、かなり慎重に見た方がよい。
ANAマイラーとしては、対象者がかなり限定されるものの、条件が合えば優秀です。特に「ソラチカゴールド/ANA JCBワイドゴールドを生活決済の主軸にして、年間300万円まで寄せる」運用ができる人には、狙う価値があります。
私、とらべるお(@TravelersHack)が、お得に旅行をするために私が活用していることをまとめています。個人的に大切にしているのが「ポイント」の上手な活用です。ポイントというとオマケというイメージが強いかもしれませんが、うまく利用するとその価値を2倍、3倍と高めることができたりします。
お得に貯める×お得に使う
この掛け合わせが大切ですね。
ポイントサイトで旅行資金を貯める、旅行で貯める
ポイントサイトを使って、ポイ活でホテルポイントやマイルに交換して旅行でなるべくお金を使わないで済むようにします。また、旅行するときは、楽天トラベルやじゃらんネットなどもポイントサイト経由にすることでポイントを貯めます。
ポイントを上手に交換して旅行をお得にする
代表的なのは「マイル交換」でしょうね。クレジットカードや各種キャンペーンなどでポイントをためて、そのポイントを交換して、効率的に旅行します。同じ1ポイントでも交換ルートを工夫するだけで確実に得ができます。
ちなみに「マイラーに向いていない人」というのもいます。自分の旅行スタンスを考えてみることも大切です。他にもホテル系のポイントもお得だったりします。
お得な旅行サービスを活用する
この他、旅行やホテル宿泊をお得にするWEBサービスや会員プログラムを活用するのも手ですね。ポイントに近いところだとHafHのようなコイン(ポイント)を積み立てて宿泊に使えるというサービスもあります。
上手くコインを貯めていけば旅行をお得にすることができるはずです。キャンペーンを活用するのもいいですね。
